行政書士会への入会

行政書士会への入会

行政書士の試験に受かっても、行政書士の業務をするには、各都道府県にある行政書士会に入らなければなりません。

東京会の事を書きますが、多少の違いはありますが、大体どこも似たようなものです。

 

まずは入会に必要な金額!

 

総額 276,000円!! 結構な金額がかかります。

内訳は、

登録手数料 25,000円

入会金  200,000円

東京都行政書士会会費3か月分  18,000円

東京行政書士政治連盟会費3か月分 3,000円

登録免許税  30,000円

 

次に、提出書類

 

提出書類の専用フォームは、東京都行政書士会のホームページにPDF FILEでダウンロードできます。

1.行政書士登録申請書

2.履歴書(専用フォーム)

3.誓約書(専用フォーム)

4.東京都行政書士会入会届(専用フォーム)

5.事務所写真

6.東京行政書士政治連盟加入届(専用フォーム)

 

この”5.”の事務所写真がクセモノです。

事務所設置基準というものがあり、その内容は、

(構造等)
第2条 事務所の設置にあたっては、業務取扱上の秘密を保持しうるよう明確な区分を設ける
とともに、他人が容易に侵入できない構造でなければならない。
2 事務所の管理に責任を持ち、正常な利用、運営を図らなければならない。
3 事務所は、不特定多数人に認識され、その依頼に応じられるよう適当な場所に設置しなけ
ればならない。なお、変更登録申請の場合は、行政書士事務所であることを明らかにした表
札を掲示していなければならない。
4 事務所の防火及び消火の設備を確保するよう努めなければならない。
5 事務所の内外装は、品位を保持しうるよう配慮しなければならない。

(設 備)
第3条 事務所の設備は、概ね次のとおりとする。
1 接客スペース及び事務スペースがあること
2 照明及び第3号③④⑤記載の機器を作動させるための電源設備、及び通信回線設備
3 備え付ける備品は
①事務用机・椅子
②書類等保管庫(容易に移動できないもの、鍵がかかるもの)
③固定電話
④プリンター、FAX、コピー機等
⑤パソコン・ワープロ等
⑥用紙、事務用品等収納庫または収納棚
⑦業務用図書および図書棚

ま~、なんと厳しいことか!

これを証明するものとして、事務所写真を提出する必要があるのです。

行政書士といえば「自宅開業」と思っていましたが、狭い我が家にはこのような「事務スペース」を設けて「接客スペース」を作ることなど無理です。事務スペースは自宅の食卓を想定していて、パソコンはその横にあるデスクトップパソコンを利用しようと思っていましたから、自宅のその写真を撮ってもすぐに却下でしょう。

よって、私はレンタルオフィスにしましたが、一応行政書士会に問い合わせると、パーティーションで仕切られたブース形式ではダメで、ドアがあってカギをかけることができるレンタルオフィスでなければ認められないとのことです。

行政書士の品格を守るため、とのことですが、結構こういった点は厳しいです。

 

添付書類としては

 

1.行政書士となる資格を証する書面 → 行政書士試験合格者は、当然合格証ですね

2.戸籍抄本 → 謄本ではなく、自分の分の抄本です。本籍のある市役所で取得

3.住民票 → 本籍記載の本人分の住民票、住民登録してある市の役所で取得

4.登記されていないことの証明書 → 成年被後見人・被保佐人でない証明、法務局の本局で取得

5.身分証明書 → 運転免許証ではなく、禁治産・準禁治産・成年後見・破産していない事の証明、これも本籍のある市役所で取得

6.顔写真 → 今はいスマホで撮って、セブンイレブンで印刷ということも可能です

7.事務所の使用権を証する書面

→ 自宅開業なら必要なし。

事務所を借りるなら、賃貸借契約書

転借なら、賃貸借契約書と、所有者・建物賃借人の承諾書

その他、行政書士事務所の居候、法人の居候など形態いろいろで、それに適した書面

8.会社に勤めていて、行政書士を副業とするなら、その旨の誓約書

 

などなど、用意する書類や記入する書類が多いです。

行政書士の本命業務は許認可ですが、それの準備というか予行演習という意味合いもあるんですかね?

 

書類がそろえば、いよいよ提出

 

登録する行政書士会へ、東京なら東京都行政書士会へ。

住所は、東京都目黒区青葉台3-1-6。 電話番号は、03-3477-2881。

申請に行く前に、アポを取ったほうが良いようです。

東京都行政書士会の地図

 

登録時

 

登録申請が受理されたら、登録証交付式と研修会の案内があります。登録証交付式と研修会は、両方合わせて同じ日に開催で、毎月1回あります。

また、行政書士会と政治連盟の会費の引き落とし用の、銀行口座引き落とし依頼書が渡され、登録証交付式までに記入してくるようにとの指示があります。行政書士会と政治連盟の会費は3カ月に1回、3か月分を銀行引き落としとなります。

それと、行政書士の職印の陰影登録届を渡され、同様に登録証交付式までに記入。また行政書士のバッジは、登録証交付式に購入とのことです。

登録自体は、書類がちゃんと揃っていたら、ものの10分で終了です。

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