ファイナンシャル・プランニング技能検定、FP検定とも言われますが、この検定試験の仕組みは複雑怪奇です。さらにAFP・CFPというのもあるので、余計混乱させられます。
概要
ざっくり言うと、
AFP = FP2級
CFP + 実技試験 = FP1級
ですね。
大雑把に、たとえばユーキャンのFP講座(内容はFP2級対策です)を受けて、FP2級に合格して、FP協会に入会すると、AFPに認定してくれて、AFPを名乗ることができます。
本屋でFP2級対策本を買って勉強して、FP2級を受験して合格しても、FP協会に入ってすぐにはAFPに認定してくれず、認定講座を受けたあとに認定してもらえます。
この認定講座は、LEC・TACなどの資格予備校で1万円~2万円で通信講座があり、1ヶ月程度の受講期間で終了です。
FP検定は、学科と実技と分かれていて、3級と2級は、学科は午前中、実技は午後に試験が行われ、学科・実技とも部分合格が認められています。
また、FP検定は
・金融財政事情研究会(略称:きんざい)
・日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(略称:日本FP協会)
の2箇所で行われています。試験内容は、上記学科は同一の問題ですが、実技は2団体とも独自の試験となります。
1級はさらに複雑で、学科はきんざいだけが行い、実技はきんざい・FP協会とも行います。
CFP所持者は、学科が免除となり、実技のみの合格で1級合格となります。
うーん、ややこしいですね。
2級の試験概要
2級の試験概要は、
・学科試験
出題 : 60問
合格点: 60点満点で36点以上(6割)
・実技試験
出題 : 5問
合格点: 50点満点で30点以上(6割)
学科・実技とも6割とれば合格ですので、ある意味気楽です。4割は間違うことができます。
学科はマークシート、実技は記述です。
2級の勉強方法
私の場合の勉強方法は、おきまりの過去問戦法です(2級までは合格しております)。
試験範囲は、社会保険・民間保険・金融商品(預金・株・債券・ファンド)・税(所得税・住民税・法人税・消費税)・不動産・相続と、とても広大です。
といっても、本当に「広く・浅く」という知識で十分な試験で、ある意味「社会人として知っておいて損はない知識」の範疇で、専門とまでは行きません。
よって、ある程度一般常識のある社会人なら、テキストを読み込まずとも、いきなり過去問にあたっても、そこそこ理解できます。
私が使った過去問題集は、
このような問題集を3回程度やり、そのあとに本試験形式の問題集です。
やり方として、
1.1回分ずつ時間を計って解く。
2.答え合わせをして、36点以上取れたかどうか一喜一憂する。
3.間違えたところは重点的復習。合っているところもちゃんと復習。問題から知識を得るつもりで復習をする。
4.もう一度時間を計って解く。
5.答え合わせをする。間違えているところはちゃんと復習。
6.55点以上で合格として、それ以下ならまたもう一度。
2級はこの位で十分ですが、1級は試験範囲が広大で深淵。まさしくもって、「広く、深く深く深く・・・・」ですので、ちゃんとしたテキストの読み込み、場合によっては資格予備校の講義を受けた方がいいのかもしれません。