私立文系の私に取り、測量士補試験は縁遠いものでしたが、行政書士に追加する業務として、ふとしたことから土地家屋調査士に興味を持ち、測量士補試験の勉強となりました。
測量士補とは
測量の資格は、測量士と測量士補があり、技術者として基本測量および公共測量に従事するには、測量士・測量士補の資格が必要となります。
測量士は、測量業者として登録ができて、公共測量などの入札参加が可能になり、計画の作成が可能となり、
測量士補は、単独では公共測量等ができず、測量士の立てた計画に従って測量を行う資格となります。
測量士・測量士補とも、平面測量の技術を持っていることの証明となるので、土地家屋調査士試験の午前中試験が免除になり、私の勉強するきっかけです。
試験概要
願書受付が1月中旬から下旬
試験日が5月中旬
合格発表が7月中旬
出題が28問で、18問正解で合格となります。
受験者数は10000~13000人で、合格者が2000~4000人、合格率は20~40%の、比較的合格しやすい試験です。
合格率はそこそこ高いですが、当然のことながら勉強しなくては合格できない試験です。
使った本
私の場合、そもそもが土地家屋調査士試験の前哨戦という位置づけだったので、まずは本を読んで問題集を解いて、それで受かろうと思っていました。
ただ私立文系の私にとり、測量は縁遠いものでしたので、まずはマンガから入るのは良いのでは、ということで、
マンガでわかる測量
安易ですね、と自分では思いましたが、読んでみてやはりわかりやすい!
測量とはそもそもどういう物か?ということがよくわかります。工事現場でよく見る測量の機械がどういうもので、何をしているか?というのが理解できますし、測量で使う計算もわかりやすく記載されています。
そのつぎに、
測量士補 合格ガイド
わかりやすいと評判ですが、数学がイマイチな私には理解をしずらい箇所がいくつかありました。
はじめのうちはいいのですが、計算が入ってくると
「公式があってそれを適用すればこうなる」
とまあ当然そうなるでしょうが、私立文系の私にとってはちょっとキツいものです。
受けた講座
土地家屋調査士試験も、はじめは
東京法経学院の「合格ノート」
このシリーズを買って読もうと思っていましたが、その前段階の測量士補でつまづいていたので、
「この試験は本だけでは無理だな」
と悟り、試験予備校の講座受講を検討しました。
土地家屋調査士試験なら東京法経学院が良いとのことで、まずはこちらのサンプル講義をネットのストリーミング配信で見てみると、どうもわかりづらい。板書を多様している雰囲気で、講義を見るのも忙しそう。
次にLECのをサンプル講義を見てみると、こちらはわかりやすく、板書がなさそう。通信受講なら板書は紙で貰えるでしょうが、テキストと板書と内容が分かれてしまいます。板書がなければ、テキスト1冊で全ての情報が載り、勉強する際に便利です。
ただ、東京法経学院の方が安いので、結構悩みましたが、結局のところ勉強しやすさとわかりやすさでLECにしました。土地家屋調査士と測量士補がセットになっている初学者用の合格講座で、在宅DVD受講です。
LECの土地家屋調査士と測量士補の合格講座は先生が別ですが、両方の先生とも授業をわかりやすく展開してくれます。
測量士補の合格講座は、はじめに数学のおさらいをやってくれて、この回で数学が氷解して、さらに本編でも問題の解答方法も解法のコツなどを教えてくれて、例えば杭打ち調整や座標計算・空中写真の縮尺計算・路線測量の曲線部の計算などなど、本では苦労した箇所がわかりやすくてすぐに理解することができました。
資格試験の勉強で、受験対策本を読んでみて理解できなければ、お金がかかっても資格予備校の講座を受講して時間と手間を購入するほうが良い、ということがよくわった試験でした。
私立文系の私にとってはそこそこの勉強量が必要な試験でしたが、理系のみなさんはきっと簡単なんでしょうね、この試験は。